エラボトックスの単位の目安は?適切な注入量の決め方を歯科医師が解説
「エラボトックスは何単位打てばいいの?」「単位が多いほど効果があるの?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
エラボトックスの単位は、片側20〜30単位、両側で40〜60単位程度が一般的な目安とされています。ただし、適切な単位数は咬筋の発達度合いや目指す仕上がりによって変わるため、一律ではありません。
この記事では、エラボトックスの単位の目安、単位数による効果の違い、適切な注入量の決め方を歯科医師の立場から解説します。新宿でエラボトックスを検討している方もぜひ参考にしてください。

エラボトックスの「単位」とは何か
ボトックスの効果を示す計量単位
エラボトックスにおける「単位」とは、ボツリヌストキシンの投与量を表す計量単位のことです。ヒアルロン酸のように「cc」や「mg」で量を表すのではなく、「単位」で管理されます。
これは、ボツリヌストキシンの効果が薬液の量ではなく毒素の活性の強さで決まるためです。単位はその活性の強さを示す指標であり、簡単に言えば「どのくらいの効き目があるか」を表しています。
単位で管理することで過剰投与を防ぐ
ボツリヌストキシンを単位で管理する理由のひとつは、正確な量を使用して過剰投与を避けるためです。効果の強さを数値で把握することで、必要な量を適切にコントロールできます。
エラボトックスにおいても、この単位をもとに、その方の咬筋の状態に合った量を注入していきます。
製剤によって単位あたりの効果が異なる
注意したいのは、同じ「1単位」でも製剤によって筋肉への作用の強さが異なる点です。ボツリヌストキシン製剤にはさまざまな種類があり、代表的なものにアメリカ製や韓国製があります。
同じ40単位でも、製剤によって効き方や広がり方が違うため、単位数だけを見て単純に比較することはできません。価格が安い製剤は単位数が多く表示されることもあるため、どの製剤を使うのかも確認することが大切です。
エラボトックスの単位の目安はどのくらい?

片側20〜30単位・両側40〜60単位が一般的な目安
エラボトックスの平均的な注入量は、片側あたり20〜30単位が基本の目安とされています。両側を治療する場合は、合計で40〜60単位前後が一般的な範囲です。
これは、日本人の咬筋の平均的な厚みや発達具合を考慮して導き出された数値で、過不足なく自然な効果を得やすい量といわれています。ただし、あくまで目安であり、実際の適量は個人によって変わります。
咬筋の発達度合いによって適量は変わる
エラボトックスの適切な単位数は、咬筋の厚み・食いしばりの強さ・目指す仕上がりによって変わります。咬筋がしっかり発達している方は必要な単位数が多くなる傾向があり、軽度の方や初回の方は少なめ(片側20単位前後)から始めることもあります。
簡単なセルフチェックとして、奥歯をぐっと噛みしめて耳の下あたりの筋肉の盛り上がりを触ってみる方法があります。固く大きく盛り上がるほど咬筋が発達していると考えられます。一方、あまり盛り上がらない場合は、エラ張りの原因が骨格や脂肪の可能性があり、エラボトックスの効果が出にくいことも考えられます。
単位数が多ければ良いわけではない
「単位が多いほど効果が高い」と思われがちですが、エラボトックスは単位数が多ければ多いほど良いというものではありません。倍量プラン(両側80単位など)や、それ以上の単位数を検討する場合は、しっかりとカウンセリングを受け、医師の判断のもとで施術に取り組むことが大切です。
過剰な単位数は、後述するように頬こけや表情の不自然さといったリスクを高める可能性があります。
エラボトックスの単位数による効果とリスクの違い

単位数が少なすぎる場合に起こりやすいこと
エラボトックスの単位数がその方の咬筋に対して少なすぎると、十分な効果が得られにくくなります。フェイスラインの変化をほとんど実感できなかったり、期待していた効果が現れなかったりすることがあります。
「効果がなかった」という不満の背景に、単位数の不足があるケースもあります。
単位数が多すぎる場合に起こりやすいこと
一方、単位数が多すぎると、咬筋が過度に縮小して頬がこけて見えたり、薬剤が周囲の表情筋に広がって笑顔が引きつったりするリスクが高まります。
片側35単位を超えると笑顔のバランスや表情の動きに影響が出ることもあるとされ、医師の判断のもとで慎重に調整されるのが一般的です。単位数の設定は、効果とリスクのバランスを見極めることが重要です。
適切な単位数は「その方の咬筋の状態」で決まる
このように、単位数が少なすぎても多すぎても理想的な結果につながりにくくなります。適切な単位数を決めるうえで最も重要なのは、その方の咬筋がどのくらい発達しているかを正確に把握することです。
咬筋の状態を客観的に把握できれば、過不足のない単位数を見極めやすくなります。
歯科医師コメント
エラボトックスの単位について「何単位が正解ですか」とよく質問をいただきます。私がお伝えしているのは「単位数に絶対的な正解はなく、その方の咬筋の状態によって適量は変わる」ということです。一般的な目安はありますが、それをそのまま当てはめるだけでは、効果不足や打ちすぎにつながることがあります。
単位数を決めるうえで私が最も大切にしているのは、咬筋の発達度合いを正確に把握することです。当院では咬筋力を数値化できる機器を導入しており、その方の咬筋がどのくらい発達しているかを測定した上で、適切な単位数を見極めています。感覚や見た目だけでなく数値で判断することで、過不足のない注入がしやすくなります。
また、咬筋は咀嚼やかみ合わせに関わる筋肉です。その構造を日頃から診ている歯科医師だからこそ、単位数だけでなく注入する部位や深さも含めて総合的に判断できると考えています。単位数で迷われている方こそ、まず咬筋の状態を診させてください。
Lips and Teeth Dental 牛込歯科 院長 康 明実 (昭和大学歯学部卒/ニューヨーク大学歯学部審美歯科 臨床研修)
エラボトックスの適切な単位数を見極めるために大切なこと
咬筋の状態を数値で把握する
エラボトックスの適切な単位数を判断するうえで、咬筋の状態を客観的に把握できることはとても役立ちます。咬筋力を数値で測定できれば、その方に必要な単位数を見極めやすくなり、効果不足や打ちすぎといったミスマッチを防ぎやすくなります。
セルフチェックである程度の目安はわかりますが、より正確に判断するためには専門的な測定が有効です。
使用する製剤の種類を確認する
前述のとおり、同じ単位数でも製剤によって効き方が異なります。単位数だけで判断するのではなく、どの製剤を使用するのかも確認しておくことが大切です。
カウンセリングの際に、使用する製剤の種類や特徴、単位数の設定理由を確認しておくと安心です。
単位数と部位・深さを総合的に判断する
エラボトックスの仕上がりは、単位数だけでなく注入する部位や深さにも左右されます。咬筋と周囲の表情筋の境界を理解した上で、適切な単位数を適切な部位・深さに注入することが、効果的で安全な施術につながります。なお、エラボトックスは保険適用外の自費診療です。
新宿でエラボトックスを受けるなら|Lips and Teeth Dental 牛込歯科の特徴

咬筋測定機器「マイオニクス」で単位数を見極める
当院では、咬筋力を客観的に測定できる筋電計「マイオニクス(MyOnyx)」を導入しています。咬筋の活動量をその場で数値化することで、「今どのくらい咬筋が発達しているか」を見える化できます。
この測定により、その方に必要な単位数を客観的なデータをもとに見極めやすくなり、効果不足や打ちすぎといったミスマッチを防ぎやすくなります。一般的な目安に頼るだけでなく、一人ひとりの咬筋に合わせた単位設定ができることが大きな強みです。
口周りの筋肉に精通した歯科医師による施術
エラボトックスの仕上がりは、単位数だけでなく注入する部位や深さにも左右されます。当院では、口周りの筋肉や顎の動きを日頃から診ている歯科医師が施術を行います。咬筋と周囲の表情筋の境界を理解した上で、適切な単位数を適切な部位・深さに注入することを心がけています。
審美と機能を両立する視点でのご提案
当院は、昭和大学歯学部卒業後、ニューヨーク大学(NYU)歯学部の審美歯科にて臨床研修を修了した院長が診療しています。見た目の美しさと噛む機能の両立を重視したアプローチを大切にしており、フェイスラインを整えながら咀嚼やかみ合わせへの影響も考慮した施術プランをご提案します。
まとめ|エラボトックスの単位は咬筋の状態に合わせて決める
エラボトックスの単位の目安に関するポイントをまとめます。
- 単位はボツリヌストキシンの効果の強さを示す計量単位
- 一般的な目安は片側20〜30単位、両側で40〜60単位程度
- 適切な単位数は咬筋の発達度合いや目指す仕上がりによって変わる
- 単位数が多ければ良いわけではなく、過剰な単位は頬こけや表情の不自然さのリスクを高める
- 同じ単位数でも製剤によって効き方が異なるため、使用製剤の確認が大切
- 咬筋の状態を数値で把握することで、その方に合った単位数を見極めやすくなる
「自分は何単位が適切なのか知りたい」という方は、まず歯科医師による診察と咬筋の測定を受けることをおすすめします。新宿・市谷エリアのLips and Teeth Dental 牛込歯科では、マイオニクスによる咬筋測定をもとに、一人ひとりに合った単位数をご提案しています。
よくある質問(FAQ)
Q. エラボトックスの単位の目安は何単位ですか?
エラボトックスの単位の目安は、片側あたり20〜30単位、両側合わせて40〜60単位前後が一般的とされています。これは日本人の咬筋の平均的な厚みを考慮した数値です。ただし、適切な単位数は咬筋の発達度合いや目指す仕上がりによって変わるため、あくまで目安として捉えることが大切です。咬筋がしっかり発達している方は多めに、軽度の方や初回の方は少なめから始めることもあります。
Q. エラボトックスは単位数が多いほど効果がありますか?
エラボトックスは、単位数が多ければ多いほど効果が高いというものではありません。単位数が多すぎると、咬筋が過度に縮小して頬がこけたり、薬剤が周囲の表情筋に広がって笑顔が引きつったりするリスクが高まります。逆に少なすぎると効果を実感しにくくなります。効果とリスクのバランスを見極め、その方の咬筋の状態に合った適切な単位数を設定することが大切です。
Q. エラボトックスの単位は製剤によって違いますか?
はい、同じ「1単位」でも製剤によって筋肉への作用の強さが異なります。ボツリヌストキシン製剤にはアメリカ製や韓国製などさまざまな種類があり、同じ40単位でも効き方や広がり方が変わることがあります。そのため、単位数だけで比較するのではなく、どの製剤を使用するのかも確認することが大切です。カウンセリング時に製剤の種類や単位数の設定理由を確認しておくと安心です。
Q. 自分に合ったエラボトックスの単位数はどう決めますか?
自分に合ったエラボトックスの単位数を決めるには、咬筋の発達度合いを正確に把握することが重要です。奥歯を噛みしめて耳の下の筋肉の盛り上がりを触るセルフチェックである程度の目安はわかりますが、より正確に判断するには専門的な測定が有効です。咬筋力を数値で測定できれば、効果不足や打ちすぎを防ぎ、その方に合った単位数を見極めやすくなります。医師とよく相談して決めることをおすすめします。
Q. 新宿でエラボトックスの単位について相談できる歯科医院はありますか?
はい、Lips and Teeth Dental 牛込歯科(東京都新宿区市谷薬王寺町)では、エラボトックスの単位に関するご相談を承っています。当院では咬筋力を数値化できる「マイオニクス」を導入し、咬筋の状態を客観的に測定した上で、その方に必要な単位数を見極めています。口周りの筋肉に精通した歯科医師が、単位数だけでなく注入部位や深さも含めて総合的に判断しますので、「何単位が適切かわからない」という方もお気軽にカウンセリングへお越しください。
Lips and Teeth Clinic 牛込歯科でトランセントホワイトニングを始めませんか?
都営大江戸線 牛込柳町駅から徒歩3分。土日診療・18時以降診療可能で、お忙しい方も通いやすい環境です。WEB予約、LINE予約、お電話でのご予約を承っております。まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。あなたに合った最適なプランをご提案いたします。
一般歯科から審美歯科まで幅広い診療を行い、特にお口元の美容と健康をトータルにサポートする治療を得意としています。「白い歯は人生を変える力がある」という信念のもと、患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。妊娠中や授乳中の患者様への配慮も大切にし、安全で安心な治療の提供に努めています。