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矯正歯科治療に伴う一般的なリスク・副作用とは

矯正歯科治療に伴う一般的なリスク・副作用とは

矯正歯科治療は一般的に安全な治療方法ですが、いくつかのリスクや副作用が存在します。以下に、矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用をいくつか挙げてみます。

口内の不快感や痛み: 矯正装置が口の中に取り付けられると、最初の数日間は口の中が違和感や痛みを感じることがあります。特に装置が調整された直後や調整のたびに、歯や口腔組織に一時的な痛みや不快感が生じることがあります。

口内潰瘍や炎症: 矯正装置が摩擦を引き起こし、口内のある部位に摩擦による潰瘍や炎症が生じることがあります。特に装置の隆起部分やワイヤーが口腔組織に圧迫をかけることが原因です。

食事の制限: 矯正治療中は、硬い食べ物や粘り気のある食べ物、また特定の種類の食べ物を避ける必要があります。これは、矯正装置が破損するリスクや食べかすが装置に詰まるリスクを軽減するためです。

歯の変色: 矯正装置の一部が歯の表面に取り付けられている場合、歯の周りの色が装置の取り外し後に異なることがあります。これは、装置の下の歯の表面が清掃しにくいため、色素や細菌が溜まりやすくなるからです。

根の吸収: 一部の患者では、歯の根の一部が矯正治療によって吸収される(根吸収)ことがあります。これは、矯正圧力が歯根に加わることで起こる現象であり、重度の場合は歯の安定性に影響を与えることがあります。

歯肉の退縮: 矯正装置が歯ぐきに加える圧力によって、歯肉が後退することがあります。これは、過度の圧力が歯ぐきに与えられた場合に起こる可能性があります。

歯と骨の癒着:歯が骨の中にある時期に何らかの原因で炎症が起きる場合があり、骨内で歯根が癒着する場合があります。八重歯(犬歯)の矯正治療で発生している場合がありアンキローシス(骨性癒着)の場合があります。

歯髄壊死:歯を動かすことで歯髄充血が起こり血行障害により歯髄壊死になり神経治療が起きる場合があります。

金属アレルギー:矯正治療を行うことで金属アレルギー症状が出る場合があります。

顎関節症:矯正歯科治療を受けることで顎関節の痛み・お口が開けにくい、顎を動かすと音が鳴るなどの顎関節症の症状が出る場合があります。

治療期間の延長・変更:矯正治療の経過によって治療計画の変更や期間の延長を余儀なくされる場合があります。

歯の形の修正:歯の形そのものの修正や治療、咬み合わせの調整を行う場合があります。

装置の誤飲:矯正装置が外れて誤飲する可能性があります。

歯の破損:矯正歯科装置を外す際に歯に傷をつけてしまう事や微小な亀裂、補綴物(被せ物の歯やプラスチックの詰め物など)が破損する場合があります。

後戻り:動的治療が終了した後、保定装置やその後のケアをしないと歯並びや咬み合わせが「後戻り」する場合があります。

親知らずの影響:治療後や治療中に親知らずが生えてくることで計画の変更することがあります。また親知らずが治療後に生えてくることで歯並びや咬み合わせが変化することもあります。

加齢や歯周病:加齢や歯周病の進行により歯並びや咬み合わせが変化する可能性があります。

治療開始後について:矯正歯科治療は開始すると元の状態には戻れません。

矯正歯科治療は公的医療保険対象外の自由診療です。

これらのリスクや副作用は一般的であり、多くの場合は軽度で一過性ですが、治療中に歯科医師と十分なコミュニケーションをとり、適切なケアを行うことが重要です。また、定期的な歯科検診と清掃を受けることで、これらの問題を最小限に抑えることができます。

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