咬筋ボツリヌス治療について
咬筋は、一般に「エラ」と呼ばれる部分に存在する咀嚼筋で、咬む動作を担当しています。
ボツリヌス製剤は(「ボトックス」などの商標でも知られていますが)、筋肉に伝達される信号を弱めることで筋肉の緊張をほぐす作用を持つ薬剤です。そのため、咬筋と神経の結合部に注入することで、歯ぎしりや食いしばりを抑制します。その上、この作用は医療的には顎関節症の治療や、歯がダメージを受けることの防止として役立ちます。
加えて、咬筋の周辺がすっきりと見えるようになるので、フェイスラインを引き締めたい方にもおすすめです。
就寝中の食いしばりや歯ぎしりが激しいと、起床時に顎のだるさを感じることがあります。また、顎の骨や筋肉、関節にダメージがおよぶこともありますし、歯がすり減ったり、割れや欠けの原因となったりする例も見られます。さらに、眠っているときだけでなく、日中に歯をかみ合わせることが常習化している歯列接触癖(TCH)があると、顔貌にも影響が及びます。顎やお口まわりのお悩みを感じられる方、かみ合わせなどでお悩みがある場合、ぜひお気軽にご相談ください。