ボツリヌス療法とは?
ボツリヌス療法とは、グラム陽性偏性嫌気桿菌であるボツリヌス菌が産生する菌体外毒素/ボツリヌス毒素を有効成分として筋肉内に注射する治療法です(ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません)。
ボツリヌストキシンには、神経から筋肉への伝達を抑制する働きがあり、以下の3つが主要な働きとしてあげられます。
・筋肉の筋緊張を緩める
・疼痛を和らげる
・分泌腺からの分泌物を抑制する
作用は可逆性のため、数ヶ月程度で効果は徐々に減弱しますが、複数回の治療により効果の持続期間が長くなる傾向があります。